ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

くやしい

娘たちが戻って来た翌日、二人を連れてわたしの実家へ挨拶に行った。
その帰りのことである。

わたしと助手席の娘はお喋りに夢中になっていた。
婿殿は後部座席で居眠りしていた。
車の数十メートル先で旗を振る男が目に入った。
何だろうと思いながら、誘導されるままに左折し、小道に車が数台停まっているのを目にして初めてスピード違反で検挙されたのだと気づいた。

わずか17キロオーバーで、罰金(反則金)は何と12,000円!!
ゴールド免許だったせいか、今後3ヶ月間に無事故、無違反なら減点は取り消しになるとのこと。

ああ、それにしても、何という不運。
帰宅した夫に話すと、満面の笑みを浮かべた。
実に愉快そうだ。
腹が立つ。
他人の不幸を喜ぶなんぞ、許せない。
夫と違って、ずっとわたしは優良ドライバーだったのだ。
ずっと運もよかったのだ。

1週間後に控えていた温泉旅行はわたしが運転する予定だった。
だが、にわかに運転したくなくなった。
今後3ヶ月は、いわば謹慎期間だ。
できるだけ車は運転したくない。

「旅行はパパに運転してもらおうね」
と言うと、即座に娘が言った。
「ママの気持ちもわかるけど、それでもやっぱりパパの運転よりママの方が安心よ〜」
そうだった、夫は娘にも信頼されていないのだった。