ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

気にいらない

3ヶ月間は細心の注意を払いながらハンドルを握らなければならない。
それを心に留めて、一泊温泉旅行に出発した。

高速道に入っても、いつもなら100キロ以下で走ることなど絶対にありえないのに、制限速度の80キロをわずか20キロオーバーするのもためらう。
元々わたしは小心者なのだ。
運悪く、また速度違反で検挙されるかも、と思うと、100キロが出せない。
遅い、あまりに遅い。
どんどん他の車に抜かれていく。
軽自動車にも、トラックにも、バスにも抜かれていく。
娘は、「トラックにまで抜かれるなんて屈辱よね」と言い、夫は、「これじゃ、いつになったら目的地に着くかわからん」と機嫌が悪くなり、とうとう夫が運転を替わることになった。

なにしろ夫の運転は信用できない。
安心して乗っていられない。
でも、耐えるしかない。

旅行から帰った翌日、娘が打ち明けた。
婿殿が娘に言ったそうだ。

義母の運転は超ノロいし、義父の運転は超荒い。
発進が急で、ブレーキも急で、運転に安定感がない。
今度こそ、帰国するときは国際免許を取って帰る。
そして、自分が運転する。
二人には任せられない、と。

全く、言いたい放題である。
大体、婿は中年女の如く、口うるさい。
それに、婿の言うことを何もかもわたし達に話す娘も娘だ。
それが、しばしば親子間の諍いに発展する。
言わないでおく方がいいのを知らない。