ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

トリリンガル

1歳8ヶ月になった孫がよく喋るようになっていた。
去年の11月に帰省した時は1歳5ヶ月なのに意味のある言葉が出てこなかった。
娘の育児日記を読み返すと娘は言葉がとても早かったので、男の子は女の子に比べて言葉が遅いというのは本当らしいと思ったものだ。
でも、この3ヶ月の間に、ずいぶん言葉が増えていた。

母親は日本語で孫に話しかけ、父親は中国語、おばあちゃんは台湾語で話しかける。
3人はいつも中国語で会話している。
孫を遊びに連れ出すおばあちゃんの外での会話は台湾語
台北と違い、台中では中国語より台湾語が耳に入ることの方が断然多い。
一体、孫の口からどんな言葉が出てくるのか、興味津々だった。

おばあちゃんのことは「アマー」と台湾語で呼び、ご近所の懇意なおじさんは「チェコン」(台湾語)で、少し若いおじさんは「シュウシュウ」(中国語)である。
「おじちゃん」ではない。
動物の名前などは、魚は「さかな」ではなく「ユィ」と中国語で言う。
馬も「うま」ではなく「マァ」と中国語。
でも、パンダは「パンダ」で「ションマオ」ではない。
車は「くるま」ではなく「チィチャ」と中国語。
「ありがとう」は「シエシエ」。
「怖い」は「怕(パァ)」。
日本語でパパ、ママの次に覚えたのは、孫の大好物の「バナナ」だそうだ。
わたし達のことは「ばーちゃん」「じーちゃん」。
これは、娘が教え込んだようだ。
わたしも「アマー」と呼ばれても返事に困る。

最近気づいた。
孫はたいてい短い方を言っている。
「バナナ」を簡単に言えるのも中国語では「シャンチャオ」で「バナナ」の方が短いからだろう。
でも、「くるま」と言えば車のことだとわかっているし、「シャンチャオ」といえばバナナのことだと理解している。
どっちが言いやすいか本能的に選択し、言葉を発するのだろう。
なかなかのものである。