ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★瓜子(クアズ)

語学交換している王さん。
ブランド物のコピー製品やお下がりの服だけではなく、中国の実家から送ってくる食品類などもよくくれる。
この前は、中国でも有名な(娘の話では)メーカーの瓜子をくれた。

瓜子(クアズ)を初めて口にしたのは、十数年前、台湾で暮らし始めて間もない頃。
大家さんのお宅を訪ねたときに、お茶請けに出された。
瓜子というは、ひまわりやスイカの種のこと。
どうやって食べるのかもわからず、見よう見まねで食べたが、皮を剥くのが面倒なだけで、別に美味しいとは思わなかった。
その後も、茶藝館でお茶を飲むときも台湾人の家庭を訪問したときも、瓜子はよく目にした。

でも、食べる気にはならなかった。

だから、王さんから貰っても、知り合いや日本語教室の中国出身の学習者にあげた。
先日も、王さんが瓜子をあげる、と言うので、要らない、と断ったが、たくさんある、と言って引き出しを開けて見せるので断りきれず、ひとつだけ貰って帰った。

また、中国人にあげようと思っていた。


ところが、たまたま「栄養と料理」を読んでいて、ひまわりの種にはビタミンEが豊富に含まれているというのを知った。
ビタミンEの文字に弱い。
何しろ、若返りのビタミンである。
人にあげてる場合じゃない、わたしが食べなければ、と思った。

なのに、やっぱり、どうしても手が伸びない。
もっぱら夫が食べている。
あの人は何でも食べられる人だ。
羨ましい。