昼下がりの関西弁
昨日の昼下がり、『片づけられない私にさようなら!』を読んでいるうちにウトウトしてしまったらしい。
電話の着信音で目が覚めた。
のろのろ起き上がり、のそのそ電話台まで歩き、おもむろに受話器を取る。
もしもし、山本さんですか。
違いますが…。
08××××××××の山本さんでしょ?
いいえ。
違うんですかぁ!
わたしんとこに届いてるのん、山本さんに電話してくれてあるねんけど、お宅ちゃいますのぉ?
違います。
はぁ。そしたら、わたし、どないしたらええのん?!
……………。
あのー、もう一度、電話番号を言ってもらえますか?
080××。
あ、それ、携帯電話の番号ですね。
はぁー、何やてぇ?
080で始まってるから、携帯の番号ですね。
あ、そやのん?
この電話、携帯じゃなくて固定電話なんですけど。
は、そやったの。
ガチャン。
おばさんねぇ、なんだかずいぶん焦ってらっしゃるみたいでしたけど、「すんませんでした」の一言ぐらいあってもよろしかったんじゃございません?