ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

短気

静寂は破られた。
わたしの「唯々諾々」は、ついに終わった。

昨夜のことである。
わたしと夫はこの夏に予定しているイギリス旅行の日程について話し合っていた。
イギリス旅行は、かねてからの夫の希望である。
わたしもイギリスは行ったことがないので、行き先に問題ない。
問題なのは日程である。

なにしろ、夫が8ヶ月前に自治連合会の会長におさまってからというもの、すっかり時間に束縛されるようになった。
というのも、夫は、自分がいなければ…という思いが強く、毎日のように出勤している。
事務職員に任せればすむようなことでも、自分が、自分がと出しゃばって、任せることができない。
責任感が強いと言えば聞こえがいいが、要は目立ちたがり屋なのだ。
もともと会長職は、年に一度は長期の休みを取らせてもらうという条件で引き受けた。
だから、遠慮なく休めばいいのだ。

希望のイギリス10日間ツアーは、出発日が6月中は1日から16日まで、全部で10ある。
わたしは中旬以降の出発にして欲しいと言った。
少しでも暖かい方がいいということもあるが、わたしにも色々と予定や都合というものがある。
なのに、なんか勿体つけて、なかなか「うん」と言わない。
7月になったら忙しくなるだのかんだの言って、6日発に固執する。
わたしの希望する16日発を絶対に呑もうとしない。
あげく、「僕は働いてるんだからな」と来た。
それを言えばわたしが黙るとでも思っていたようだ。

甘いっ!
わたしは切れた。
「もうええよ!もう行くの止めた!」
と言うや、部屋を出た。