ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

目覚まし

語言交換をしている王さんには、このブログにも何度か登場してもらった。
最初に彼女の家について触れたのが去年の5月の★自然体でだった。

あれから1年。

家の中が汚いのは相変わらずで、彼女の長い毛髪がごっそり巻きついた粘着ローラーがテーブルの上に放置されていても肝を潰すこともなくなった。
目の前に派手なショーツやトランクスがぶら下がっていても気にならなくなった。
すっかり萎びた野菜を貰っても、にっこり笑って「謝謝」と言えるようになった。

しかし、最近、ちょっと滅入るようなことが続いた。
前々回の語言交換のときのこと。
チャイムを鳴らしても出てこないので、携帯電話をかけたが繋がらない。
引き返そうと車に乗り込んだとき電話がかかり、「忘れてた。今日、キャンセルいい?」。
王さんの家まで10分しかかからないのだが、それでも、何だかむかつく。

そして、前回の語言交換。
またもやチャイムを鳴らしても出てこない。
携帯電話をかけ、「勉強の日だけど、どうする?」と訊くと、寝惚けた声で、「うん。今日あるよ」。
30秒後、ドアが開き、王さん、寝起きのままの姿で現れた。
そして、ゴミ箱と化したリビングへ通される。
乱雑に毛布や衣類などが積み重なっているソファに、自分のお尻が入るだけのスペースを作り、なんとか座る。

こんな調子でも、本人が日本語の勉強を望んでいるので、やめるわけにもいかない。
それに、彼女、性格がいいので、会わなくなると、それなりわたしも寂しいかも。
でも、次回からは、着いてからではなく家を出る前に電話しよう。
寝ていれば起こすこともできる。
10分あれば、顔も洗えるだろう。