ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★あの男性だったんだ!


日本語教室で日本語を教えている。
日本人男性と結婚した外国人女性が教室に入られるときは、ご主人同伴で面接を受けてもらう。

一ヶ月前、中国人のルーさんがご主人のSさんと一緒に面接に来られた。
ルーさんは去年の12月に結婚して日本へ来たばかり。
Sさんは30代半ばくらいの、好感の持てる男性。
ルーさんの日本語の勉強に対しても理解があり、あれならルーさんの上達も速いだろうな思わせるような人物だった。
30分くらい面接して、二人は帰って行った。
その時、Sさんのことを、どこかで見たことがある人だなぁ、とは思ったのだ。

ルーさんは、わたしが担当することになった。
教室の初日、彼女が、自分の住んでいる町から以前、誰か教室に通っていなかったかと訊いた。
わたしには心当たりがなく、ないと思うよ、と答えておいた。

ところがである。
昨日、日本語教室のスタッフ会議があった。
その時、以前、教室に来ていたAさんの話が持ち上がった。
Aさんは、結婚して日本へ来たものの、体調が悪く、病院へ行ったら、婦人科系の病気に罹っているのがわかり、離婚して帰国したというような話だった。
Aさんは、上海出身の、とても利発そうな美人で、ご主人も素敵な男性だったので、面接したのは一年半位前だったが、わたしの記憶に残っていた。

とその時、にわかにSさんの顔が浮かんだ。
確か、あの時Aさんと一緒だったのがSさんじゃなかったか。
Aさんを担当していたスタッフにAさんの住所とご主人の名前を確認したら、まさしくSさんだった。

道理で見たことがあるような気がしたのだ。
それにしても、二人目の奥さんもやっぱり中国人なの?
ま、そんなことはどうでもいい。
Sさんの方はわたしのことを覚えていた筈なのに、ルーさんを連れて面接に来た時は、まるで初対面のような顔をして…。
それとも、離婚後まもなく再婚したことが発覚するのは気まずかったのかなぁ。
いやいや、実のところ、一年半前の面接担当がわたしだったってのは、忘れてたんでしょう。
 
と、どうでもいいことを延々と考えてしまったわたしである。