ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★親切とお節介の間

10日ばかり前、わたしの所属する市民グループの例会があった。

★もみじマークとラブホテルにも登場していただいた71歳の男性会員の奥さんが、新たに半年前に入会されている。
動機は不純で、ご主人の女性関係を見張るため。
気になる60代の女性がグループにいらっしゃるのだ。
あの年齢になってもやきもちを妬く妻は存在するのである。
でも、今日のブログには全然、関係ない。

奥さん、わたしのことは気に入ってくださっているようで、よく色んな物をいただく。
前回の会の終了後、その奥さんが、「これ、どう?」と言って、タッパーに入ったキュウリの芥子漬けとそうめんかぼちゃの中華ドレッシング漬けというのを持ってこられた。
奥さん曰く、
「これ、親友のHさんから貰ったんだけど、とても美味しいから是非、Hさんに作り方を教えてもらいなさいよ。Hさんって、本当に良い人よ。ここにHさんの電話番号が書いてあるから」
と言って、予め用意されていたHさんの名前と電話番号が書かれた用紙を渡された。
更に、これで作るようにと、半分に切り分けられたそうめんかぼちゃまでいただいた。

そんなこと言われても、Hさんという女性とは全く面識はない。
どうして、電話しなきゃいけないのかわからない。
オバサンというのはお節介な人種だ、などと不埒な思いがよぎる。
そもそも、試食したキュウリの芥子漬けもそうめんかぼちゃの中華ドレッシング漬けも、わたしの口に合わなかった。

ということで、わたしはHさんに電話もしなかったし、そうめんかぼちゃは冷蔵庫に入れたまま、その日のことはすっかり忘れていた。

そして、昨日の夕方のことである。

70歳くらいの見知らぬ女性が我が家を訪ねて来られた。
また、宗教の勧誘か何かだろうかと訝しく思っていたら、その女性が
「こんにちは。Hです」
と言われるではないか。
あ、あのHさん。一体、何の用事で…と考える間もなく、わたしは一枚の用紙を渡された。
「ここにキュウリの芥子漬けと中華ドレッシングの作り方が書いてありますからどうぞ」
と言いながら、Hさんはレシピの説明を始められた。

とりあえず、熱心に聞くフリをし、ていねいにお礼も言ったが、どうも釈然としない。

どうして、わざわざHさんがうちまで料理の講習に来られたの?
奥さんが、うちへ行くよう勧めたの?
もしかしたら、わたしはあの時、直ぐにHさんに電話をかけるべきだったの?

奥さんとHさんのご親切はありがたいが、ここまでされるとちょっと行き過ぎではなかろうかと思った。
しかし、わざわざ家まで訪ねてもらった手前、そうめんかぼちゃを冷蔵庫で腐らすわけにはいかない。
今日にでもレシピ通りにそうめんかぼちゃの中華ドレッシング漬けというのを作ってみよう。

こういうところがわたしの素直なところなんだよなぁ、と自画自賛