ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★中西龍の美声

NHKのディレクターから作家に転進した三田完の新作、「当マイクロフォン」を読んだ。
中西龍(りょう)という、実在のNHKアナウンサーを主人公にした小説である。
彼は、既に10年前に鬼籍に入っている。
わたしは彼を知らない。
彼の声を聞いた記憶もない。
主にラジオ番組でナレーターとして活躍されたらしい。
浅田飴のCMや、ドラマ「鬼平犯科帳」のナレーションもされていたようだ。

この本は、中西龍と関係のあった人達を取材し、小説に仕立てたもので、フィクションとノンフィクションの中間のような本だ。
元・現NHKアナウンサーが次々、実名で出てくる。
NHKの内情も垣間見える。

正直、主人公のあまりにも奔放な女性関係にうんざりした。
かつては、NHKにも、桁外れな女好きがいたのに驚く。
(あ、今もいるのかも知れないけど)
まあ、そんなことよりも、皆が聞き惚れたという中西龍の美声。
本の中で、彼の声、語りが賛美されるたびに悔しくなった。

伊武雅刀のような声だったのだろうか、あるいは、野沢那智?(お主も古いのぉ)
一度でいい、彼の声を聞いてみたかった。

ところで、全く関係ありませんが、バラク・オバマの声、素敵ですね。 
20日の就任演説、彼の声に聞き惚れました。 
天は彼に知性・容貌・リーダーシップのみならず、セクシーな低音まで与えたもうたのですね。