夫は花や樹木、野鳥の名前に詳しい。
花の名前に疎いわたしは、それだけは夫を尊敬している。
もちろん、中には知らない花もある。
これも、そのうちの一つ。
ピンクがかった紫の花びらに、濃い紫の葉。
魅惑的な花だ。
夫がお隣りのサトウさんのお宅から貰ってきて、一輪挿しに挿していた。
名前を訊くと、知らないと言う。
自分も初めて見た花なのでサトウさんに名前を訊いたが、サトウさん、忘れてしまったとのこと。
まあ、サトウのおばあさんも、もう80を過ぎてるんだもの、しかたないよね。
な〜んて言える資格、あるのかい?
いつまでたっても
ランタナを覚えられない人間に。