ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★アンジェ便り

娘は一週間前から婿殿と二人でアンジェ(Angers)に居る。
アンジェはパリから西へ列車で2時間くらいの所にあるらしい。
婿殿の友人の家に滞在している。

昨夜も、電話がかかってきた。
なにしろ、電話代が無料だそうだ。
台湾からかけたらお金がかかるが、ここからならタダだから何時間話しても大丈夫よ、と言って、アン
ジェの様子を話す。

娘曰く、「フランスって日本や台湾に比べてアナログな感じなのに、通信システムは発達してるよね」。
わたしには、特にフランスが通信システムが発達しているとは思えず、たまたま、電話料金無料期間
なんじゃないの、と思ったが、話の腰を折るのもナンなので黙って聞いていた。

娘の話が続く。

ここでは、時間がゆっくり流れるよ。
仕事なんかも日本と違って皆、時間に縛られてあくせく働いているっていう感じ、全然しないよ。
社会保障制度が充実してるんだろうね、失業しても、3年くらいは働かなくても大丈夫みたい。

ここの家の人、滅多にお風呂に入らないのよね。
晩ご飯を食べたら直ぐに寝てる。
朝、シャワーしてるのも滅多に見ないし。
わたしもこっちに来てから、お風呂に入るのは二日に一度になったよ。
まあ、湿度が高くないから、それでもいいのかなぁ。

晩ご飯が遅いのよねぇ。
大体、9時過ぎに始まって、一時間以上かけて、ゆっくり食事するのよねぇ。
ま、それはいいんだけど、12時にお昼を食べてから8時間以上も何も食べないでも平気ってのがす
ごいよね。
わたしはいつもお腹がペコペコよ。
食事はボリュームあるよ。
コース料理なんて、わたしなんかは前菜だけでもうお腹いっぱいになるくらい。
デザートのスイーツも美味しいのだけど、大き過ぎる!
でも、やっぱり食べ物は美味しいよね。
野菜も新鮮だし、パンもお肉も美味しい。
でも、チーズと生クリームがたっぷり使ってあってね、乳製品攻めなのはやっぱり辛いかなぁ。
魚はまだ一度も食べていないし。

娘の話はとどまることなく、延々一時間も続いた。
次第に受話器を持つ右腕が痺れてきた。

婿殿はしばらくフランスに滞在する。
娘は5日には台湾へ戻ってくる。
6日から出勤だ。
そして、わたしは8日に夫を残して台湾へ行く。
娘と二人だけの生活が始まる。

心は既に台湾だ。