ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★いつも倍返し

★盛りを過ぎたイチジクに登場していただいた夫の同級生のYさんから、久々に電話がかかって来た。(もちろん、夫のケータイに)
今年はイチジクが遅かったようで、まだまだたくさん生っているから取りに来ないかというお誘いの電話だった。

翌日の10時前、夫は早速、出かけて行った。
10時のお茶を付き合うのだと言う。
ニヤケ顔で、「Yは僕を好いとるからなぁ」と言うのも忘れない。

12時半過ぎに戻って来た。
わたしが、「あれぇ〜〜〜、お昼をご馳走になったんじゃないん」と訊くと、
「何回も引き留められたけど、二人だけでご飯を食べるのはヤバかろうがぁ」
と嬉しげに答える。
「心配せんでも、老人二人が一緒に居ても誰も怪しんだりせんよ」
と言って、わたしは昼ご飯の用意に取り掛かる。

ご飯を食べながら、Yさんからどんな接待を受けたかとか、イチジク以外にいただいた野菜の調理法やYさんの息子さんのことを喋り続ける夫。
わたしにとって見たこともない人、どうでもいい話だが、辛抱強く聞いてあげる。
その内、夫が、ニヤッと思い出し笑いをした。
「何よ、その笑いは」と追求すれば、夫は、
「いやー、やっぱり、言っちゃいけんかぁ〜〜〜」
などと気を持たせる。
隠そうとすれば、やはり気になる。
「何よ、はよう言いんさいよ〜」
と急かすと、夫は勿体ぶって言った。
「Yも遠くから見りゃ若く見えるんだけどなぁ〜。着てる物なんかも」
「はぁ、すごいじゃん」
「でも近付いたら見られんぞ。シワは多いし。やっぱり年よ〜。
 そいで、僕は、ジッとYを見んのよ〜。顔を見るのは避けるんよ」

  何だ、そんなことか。
  つまらん!

アッタリ前じゃないのよ。
あなたの同級生でしょ、その年でシワの一つもなかったらお化けじゃないのよ。
自分の顔を鏡でよく見てみんさいよ、その顔で人のことが言える?
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いつものように、際限なくわたしの反撃は続いたのだった。