ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★軽自動車考

定年退職後、夫の一番の趣味は、山野へ珍しい植物や鳥の写真を撮りに行くこと。
いつになったら飽きるのかと思っていたが、今のところ、まだ続いている。

7月頃、夫が突然、山道を走るには軽自動車が便利だと言い出した。
それまでは山奥の細い道を走るのに、自分の車ではなく、わたしの車(ist)を使っていた。
夫の車はistより大きく、新しい。
あまり乗っていないせいもあり、まだ無傷。
わたしのは数年前ドアを凹ませたまま修理に出していないので、細い山道で傷が付くのも気にならず遠慮なく乗れるし、何より燃費が良いと、もっぱらistで写真を撮りに出かけていたのだ。
ところが、8月半ばにistが車検を迎えるが、車検せずに下取りに出して、軽自動車にすると言い出した。
軽なら、細い道でも入って行けるから、軽に限ると主張し始めた。
そして、地上高が高くて安価だという理由で、中古で1年落ちのKeiを買った。

それまでも、夫がistで出かけた時は、わたしは夫の車に乗っていた。
だから、いつの間にか、夫の車がわたしの車に、istが夫の車になっていた。

Keiは9月の初め頃、我が家に来た。
夫はKeiをすごく気に入ってしまった。
山に行く時に乗るだけでなく、町中を走るのも、Keiを利用するようになった。

一方、わたしは、軽自動車には乗りたくない。
いかにも女性用の車、というのが気に入らない。
安全性も信用できない。
事故にでも遭ったら、命にかかわりそう。
更に、小さい車に乗りつけたら、もう大きい車を運転するのが怖くなるのでは、という心配もある。

それでも、一度はKeiに乗ってみた。
思っていたより窮屈感はない。
しかも、小回りが利くし、狭いスペースに駐車するのも楽だ。
でも、Keiに乗ったのは、その日一日だけだった。
あれ以来、一度もKeiを運転していない。

一週間前、県税事務所から自動車税の還付通知が届いた。
istの自動車税の過払い分が戻って来たのだ。
翌日、早速、銀行へ2万数百円を取りに行った。
わたしの財布にしまった。
軽自動車に買い替えて良かったと初めて思った。