ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★精神年齢は低い

姉と『沈まぬ太陽』を観に行った。

姉はシニアチケットが利用できるので、いつ行ってもかまわない。
水曜日ならレディスデイで、わたしも1000円で観られるので、姉とは水曜日に一緒に映画に行くことが多い。
今回は、しばらく姉が水曜日が空かないようだし、かといって、上映が終了しても困る。
この映画だけは絶対に見逃せない。
わたしの料金が割高になる分、姉がお昼をご馳走してくれるというので、姉に付き合った。
次女はしっかりしている。

チケットを買った時のことである。

姉の後ろにわたしが並んだ。
姉は、60歳を超えているのを証明するために、免許証も一緒に出した。
ところが、「免許証は要りませんよ」と言われ、直ぐにチケットを手渡された。
それを見て、一瞬、年齢を証明する必要がないのなら、わたしも、「シルバーチケット一枚」と言おうかという邪な考えが浮かんだ。
でも、やっぱり、気の小さいわたしには出来なかった。
わたしがチケットを受け取り、売り場を離れるやいなや、姉が言った。

「ま、免許証いらんのだって。
 わたしなんか絶対に60には見えんのにねぇ」

わたしが同意して、「そうよねぇ」と言わないせいか、姉の繰り言が続く。

「わたしなんか、周りの皆に若い、若いって言われるんよー。
 どう見ても60だとは思えないって言われてるんよー」

座席に着いても、まだしつこく、同じセリフを繰り返す。
実の姉とはいえ、全く呆れてしまう。

他人の言うことを真に受けたらいかんよ!
人っていうのは、適当なことしか言わんのだから。
いい年こいて、まだ、そんなこともわからんの?