ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★視線に緊張

台湾では除夕(大晦日)の夜が一番食卓が賑わう。
離れて暮らす家族が全員集まり、皆で豪華な食卓を囲む。
と言っても、婿殿の実家は、少し事情が違う。
というのも、婿殿の兄夫婦と姑が素食家なのだ。
肉や魚を使えないので、料理そのものが地味である。
それでも、お正月だというので、今回は、わたし達には特別に肉料理も用意していただいた。

素食ゾーンと美食ゾーンに分かれて食べた。

鍋料理も、素食鍋と美食鍋の2種類が並んだ。
初めて食べたヤギ肉の美食鍋は美味しかったが、キノコたっぷりの素食鍋が気になった。
食べてみたくなった。

一般的に、中華料理を囲む時は、取り箸を使うことは少ない。
皆が一つのお皿を突っつきあって食べるのが普通だ。
ところが、素食家の嫂が素食鍋に取り箸を添え、それで鍋の材料を取るようにと言った。
肉や魚に触れた箸を直接、素食鍋に入れたらダメとのこと。
もちろん、従った。
でも、美食鍋の方は取り箸を使わずに取るので、うっかりしていると、自分の箸で直接、素食鍋の材料を取ろうとする。

嫂の鋭い視線に緊張しつつ素食鍋をいただいた。


【お正月の花】