ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★どこまでも、どこまでも

台北に着いた日の夜、早速、夫は台湾便りを親友のKさんに送った。
娘のパソコンを借りて、webメールを出したのだ。
Kさんも暇を持て余している人なので、直ぐに返事をくれる。
だから、メールは台湾滞在の期間、夫の日課となった。
一日の報告を長い文章にしたため、写真を5枚添付してメールを送る。

ところが、夫は日本ではメーラーを利用してメールを出しており、webメールに慣れていない。
ちょっとした誤操作でせっかく書いた長いメールを紛失する。
その度に腹を立て、わたしを呼んで、わたしに怒りをぶちまける。
わたしもいい迷惑である。
30分以上かけて入力したものが消滅すると、さすがに再度、入力する気力はなくなるらしい。
そんな夫のために、わたしが夫の口述入力をする。
よく出来た妻なのだ、わたしは。

台中に移動した時のこと。
台中には姑が使っているパソコンがあったが、もちろん台湾製である。
だから、夫は台中に居る間は台湾便りを送るのは諦めていた。
ところが、わたしがメールを送る必要に迫られ、日本語入力ができるように設定した。
すると、夫は歓喜し、台中でもメールを送るようになった。

しかし、何しろ、全てが中国語である。
WindowsWindowsなので大体の使い方はわかるが、勘に頼ってメールを出すしかない。
なので、思うようにならないと、わたしを呼びつける。
それが度重なると、わたしも面倒くさくなって、呼ばれる度にイラついてくる。
やさしく教えるどころが、ついつい冷たくあしらってしまう。
それが夫には気に食わない。

台湾に来てまで、飽きもせず口げんかの絶えない二人だった。


【棗が安くて、とっても美味しかった!】