ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★夫いじめ

夫もそうだろうが、わたしにも夫のすることで気に入らないことが数多くある。
2番目に許せないのが、日常の些細な行為だが、何でも最後までやれないことだ。

ドアでも引出しでも開けたら開けたまま、閉めない。
爪切りでもボールペンでも使ったら使ったまま、元の場所に収めない。
ソックスも脱いだら脱いだまま、脱いだ場所に投げてある。

書き出せばキリがない。

昨日も、リビングルームを出て自分の部屋へ行くのに、全てのドアを開けっ放しで移動した。
そして、部屋で高橋真梨子のCDを大音量で聴き始めた。
自分の部屋のドアを閉めず、ダイニングのドアを閉めず、リビングの引き戸を閉めていないので、わたしの居るリビングまで歌声が届く。
開けっ放しで出て行ったことに腹が立ち、新聞にも集中できない。

いつも、ドアは開けたら閉めるように!と口煩く言っているのに、全然、聞かない。
聞こえるはずないと思いつつ、空しく「開いたままよっ!」と大声で叫ぶ。
何の反応もない。

そこで思いついたのが携帯電話。
わたしの携帯から夫の携帯に電話した。
着信メロディーが、ダイニングテーブルの上から流れてきた。
最後にそれを使った場所がダイニングテーブルだったのだろう。
夫に届くはずがない。

仕方ないので今度は、携帯から固定電話に電話した。
固定電話はリビングに親機、ダイニングに子機がある。
固定電話の音量は大きい。
6回くらい呼び出した頃、夫が小走りでやって来た。
「どうしてユリが出んのんだっ!」と怒りながら、子機を取る。
わたしは携帯電話を切る。
「ユリが早う出んから切れたっ!」と言って、わたしを睨みつける。
わたしは、携帯を見せながら、
「わたしが掛けたんよね」と、素知らぬ顔で答える。
そして、「ちゃんと戸を閉めてよね」と付け加える。
夫は勝ち目はないとみたか、無言で戸を閉め、自分の部屋に戻って行った。

胸がスーッとした。
夫をいじめるのは楽しい。