ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

厚顔無恥

語言交換している王さんが近々、中国に一時帰国する。
2ヶ月ほと実家で過ごしてから、また日本に戻って来るそうだ。
それで、先日、お土産は何が欲しいかと聞かれた。
「何でもいいよ」とは言わず、「考えておく」と言って別れた。
というのも、何でもいい、というと、絶対に食べ物か装飾品になるからだ。
どちらも欲しくない。

日本語教室で教えている中国人花嫁さん達が一時帰国して戻って来ると、お土産は大抵、中国のお菓子である。
さもなくば、中国結びのストラップである。

時々、朝鮮人参を貰ったり、木耳を貰ったりすることもある。
朝鮮人参はホワイトリカーに漬けて朝鮮人参酒にしたこともあるが、あまりに不味くて、健康酒好きの姉に瓶ごと持って帰ってもらったことがある。
木耳は、中国産、というだけで、どうも食べる気がしなくて、そのままになっている。
2,3年が過ぎたが、カビも生えず、捨てるに捨てられない。

口に入るものは欲しくない。

色々考えているうちに、ハッとひらめいた。
国語学習テキストはどうか。
わたしが持っているのは、台湾で勉強したので繁体字のものばかり。
簡体字で書かれたテキストがあってもいいかな。
簡体字もスラスラ読めるようになりたいし。

それで、わたしは、一週間後、中国語のテキストをお土産に欲しいと言った。
しかも、「初級用じゃなくて、中級用をね」と。

人間、知らぬ間に厚かましくなるものだ。