ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

蒼くなったり赤くなったり

日曜の午後、図書館へ行った。
いつものように、コインロッカーへ100円を入れてバッグを預け、借りていた本を返し、そして中へ入って行った。
2冊ほど本を選び、その後は、ロビーで雑誌を読んだ。

3時になったので帰ることにした。
本を借りる手続きをすませ、コインロッカーへ。
鍵を差し込むと100円玉が戻ってきて、ドアが開く。
ところが、ドアを開けると、何と中が空っぽ。

え〜〜〜っ!!!
何もない!!

入れたはずのバッグがないなんて一体、どういうことだ?!
バッグには車や家のキーもクレジットカードや大金が入った財布も入ってる。
大変だ、どうしよう、どうしよう…。
顔面蒼白となり、心臓が激しく動悸し始める。

近くにいた図書館の受付係りの人に、
「中にバッグがないんです。どうしたんでしょ」
と声をかける。
そんなことを言われても、彼女だって困ってしまう。
「鍵を掛けておられたんですよね。
 確かに中にバッグを入れられたんですよね。
 それなのにバッグがない、ってこと、ありますかねぇ」
そう言いながら、彼女は鍵が掛かっていないロッカーの扉を開け始めた。
すると、わたしが借りていたロッカーの隣りのロッカーにバッグが入っていた。

つまり、わたしは、バッグを入れたロッカーの隣りのロッカーの鍵をかけたということなのだ。
どうして、そんなことをしたんだろう。
どうやったら、そんなバカなことができるんだろう。
自分のやったこととはいえ、信じられない。

受付係りの人が言われた。
「この前も、小学生の男の子が同じようなことをしてたんですよ」と。
わたしゃ小学生並みか、と思うと赤面した。

でも、まあ、バッグがあったので、蒼くなったのも赤くなったの忘れ、足取り軽く図書館を後にしたのであった。