ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

父は哀しい

昨夜、日曜夜に夫が酔いつぶれて話せなかったので、再度、娘から電話がかかってきた。
夫は、何事もなかったかのように、父親らしく娘の近況を尋ね、父親らしい助言などしていた。
わたしに替わると、直ぐに日曜夜の夫の醜態に話は及んだ。

わたしは月曜朝に、トイレ掃除で酷い目に遭った様子を微に入り細に入り記したメールを娘に送っていたので、そのメールでしばらく盛り上がった。
夫をコケにし、涙が出るほど笑っていたら、夫に叱られた。
無視してわたしは続けた。

トイレを汚して懲りたかと思ってるのに、次の日もお酒、飲むんだから、呆れるよ、全く。
休肝日なんてないもんね。
この数年、毎晩、飲んでるよ〜。
あれじゃ、長生きしたいっていつも言ってるけど長生きできないよねぇ。

すると、娘が言った。

それでいいんじゃない?
パパの方が長生きしたら大変じゃない。
ママが先に逝ってパパが一人残ったんじゃ、困るのはわたしよ。

そう言えばそうだねぇ。
と、妙に納得してしまうわたし。
サバサバした気持ちで電話を切った。

振り向くと、シュンとした夫の横顔が目に入った。
父親というのは哀しいもんだ。