ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

結婚式

土曜日に弟の長女の結婚式があり、夫婦で出席した。
次女の結婚式以来、3年半ぶりの結婚式だ。

今回も、弟は泣いていた。
父親を泣かせるような演出なのかどうか、涙を堪える姿が痛々しいほどだった。

弟とはいえ、姉とは違い、お喋りすることも少なく、あまりよくわかっていない部分が多い。
親子5人が仲が良いのは傍から見ていてもわかるが、生い立ちの記ビデオを見ていても、両親に対する感謝を記した作文を聞いていても、弟があれほどまでに娘たちに慕われていることに驚く。

わたしは身内だから、弟の嫁は上手に娘たちを育てたのだなぁと感心するだけだが、夫は違う。
嫉妬心がムクムクと湧いてくるようだ。

長女は、親のいいところしか見ていない、本当にあんなふうに両親のことを思っているのだろうか、などと、ケチばかりつける。
ついついわが子と比べるのだろうか。
親子関係は色々だ。
娘と比べること自体、間違っている。
帰りの車の中では、そう言って慰めてあげた。

わたしにとって、ちょっとショキングなことがあった。
披露宴会場に入ると、各テーブルには座席を示す名札が置かれている。
長女は、各自の名札の裏に一人一人懐かしい写真を貼り、思い出を手書きしていた。
わたしの名札にあった写真は、20年前に一緒に旅行したときのもので、長女と母親、わたしと娘の4人が写っていた。
隣に座った叔父が興味深げにわたしの名札を覗き込むので、わたしは、娘を指差し、「これ、△子よ」と教えてあげた。
すると、「これは誰だ」と、娘の横に立っているわたしを指差して訊く。
「まっ、わたしでしょ!」と言ったら、しげしげとわたしを見つめ、言葉を失っているように見えた。
20年でそこまで変貌したのかと、ショックだった。
まあ、叔父も米寿なんだからそんなもんだろうと思うことにして、美味しい料理が運ばれてくるのを待った。