ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

何の会ぞ

昨夜は月に一度のパソコンサークルの例会があった。
サークルが発足した当時は、40代、50代だった人も年々、年を取り、メンバーの平均年齢も高くなった。
月に2度ある勉強会にはそれなり人が集まるが、例会は限られたメンバー数人になってしまった。
例会では本来のパソコンやインターネットの話は減り、健康や旅行の話題が多くなっている。

そんな時、久々に新しいメンバーが加わった。
今年還暦を迎えたKさん。
平均年齢はあまり下がりそうにないが、血色もよく、見るからにエネルギッシュで溌剌した感じの男性だ。
サークルにも活気が生まれそうだ。

彼が言った。
「この数年、毎朝、ウォーキングしてるんですよ。
 最近、体重だけじゃなくて、BMI体脂肪率なんかも測れる体組成計っていうのを買ってね。
 測ってみたんですよ。
 そしたら、BMIは23で、体年齢っていうのが58歳と出てねぇ」
とても得意げだ。
しかし、パソコンサークルの常連は何故か健康志向で、毎日、体組成計に載っているような人ばかり。
「すごいですね!」は、どうやっても出てこないセリフ。
皆、どう反応したらいいかわからない。
一瞬、気まずい沈黙が生じた。
そこで、わたしが口火を切った。
「Kさん、58歳ってことは、実年齢よりもたったの2歳若いってだけでしょ。
 ここにいる人は皆、10歳以上若いって人ばっかりですよ〜」
Kさん、シュンとなる。
これはいけない。
ふっくらした容貌だけど、案外、筋肉質かも、と思って訊いてみた。
体脂肪率はいくらだったんですか?」
Kさん、表情がパッと明るくなった。
「23%だったかな」
「じゃ、軽肥満ですね」と、にべもなく切り捨てるわたし。
それで、Kさんの健康自慢に終止符が打たれた。