自業自得
先月、「親孝行の意味」で、夫があてつけがましく娘にいとこ達の親孝行ぶりを話したことを記した。
そして、それに対する娘の反撃ぶりもなかなか的を得ていたので、それも書いた。
あの電話からちょうど一ヶ月が過ぎた。
昨日、娘から夫とわたし宛てのメールが届いた。
来月、娘と婿殿が福岡で仕事をした後で、我が家に寄ることが確実となったことのお知らせだった。
2週間あまり我が家に滞在することが決まった。
そして、その間に、一泊二日の温泉旅行にわたし達を招待したいと書かれていた。
夫のあの嫌味な電話が娘にはそれなり応えたのだろうか。
わたしは面白くなってきたと思った。
夫は帰宅後、メールチェックをすると直ぐにわたしを呼んだ。
多少、興奮しているようでもあり、慌てているようでもあった。
おい、△子が僕らを招待するって、どういうことだ?
そりゃあ、絶対にいけん!
あなたがね、この前、嫌味たっぷりに△△ちゃん達の親孝行ぶりを話したからじゃない。
いいじゃない、二人の好意に甘えれば。
いや、そういうわけにはいかん。
お金もないのに、△子らに無駄遣いさせたらいけん。
そう?
連れて行ってあげよう、と言ってくれたときに行かんかったら、今度はいつになるかわからんよ。
せっかくだから、車じゃなくて、新幹線で遠くの温泉へ行こうよ。
しっかりお金を使ってもらおうじゃないのよ。
これくらいの親孝行はしてもらってもいいんじゃない?
二人の意見は全然かみ合わないのであった。