ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

慌てるでない

日曜日の昼下がり、姪から渡された韓国ドラマのDVDを見ながらウトウトしていたら、「おい、ユリっ!」という叱りつけるような夫の大声で目が覚めた。
一体、何事だ?叱られるようなこと、したかいな、と思いながら、急いで夫の部屋へ駆けつける。
夫はパソコンを睨みつけている。
そういえば、夫は朝から文書の作成をしていた。

「どうしよう、デスクトップに何もなくなった」。
見ると、いつも夫のデスクトップはディスプレイいっぱいにアイコンが並んでいるのにタスクバーしかない。
「色々やりよったら、デスクトップが真っ青になった」と真っ青な顔をして言う。

元々わたしは、夫がデスクトップにアプリケーションやファイルのショートカットを置くだけでなく、写真データなども保存しているのが気に入らない。
アイコンが消えただけだと思ったが、ここぞとばかりに、「データがなくなってたら大事よね」と言って脅かす。

それにしても、これまで、デスクトップからアイコンが消えた話など聞いたことがない。
とりあえず、夫をどかして、わたしが椅子に座る。

何かあったら右クリックだ。
空っぽになったデスクトップ上で右クリックすると、メニューに「アイコンの整列」があった。
これがあやしい。
それを選択したら、「デスクトップアイコンの表示」の項目があった。
見ると、チェックが外れている。
色んなところを突いているうちに、知らぬ間にチェックが外れたのだろう。
チェックを入れると、間もなく、ディスプレイいっぱいにアイコンが現れた。

夫は生き返った。
そして、「どけて、どけて」と言ってわたしを追い払い、作業に戻った。

お礼がないよ、お礼の言葉がっ!!
お札でもいいけどね。