ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

贅沢な悩み

一週間前、ドライブ中、道の駅で大根を一本買った。
翌日、隣の家のおじいさんが、初物だと言って大根を3本、持参された。
「まっ、3本もっ!」と思ったが、「ありがとうございます」と言って、受け取った。
冷蔵庫の野菜室は、大根を入れるといっぱいになった。

その2日後、夫が知り合いの家を訪ねたときに、段ボール箱いっぱいの野菜と果物を貰って帰って来た。
巨大な白菜、大根(3本)、育ちすぎたほうれん草(50株くらい)、レタス(3玉)、銀杏(100個ぐらい)、柚子(2個)、富有柿(3個)である。
野菜室には既に知り合いからいただいた白菜が丸のまま一つ入っている。
しばらくはなくならないし、漬物にするしかない。
4つに切り分け、桶に入れて、粗塩をしておく。
レタスも大根も野菜室には入らないので、むりやり冷蔵室に入れた。
冷蔵室も満杯になる。
大根は、煮たり、甘酢漬けやなますにするだけでは減らないので、毎食、大根おろしにして食べる。
これが一番早くなくなる。
ほうれん草は茹でて冷凍した。
大量なので、茹でるだけでも疲れた。

そして、昨日、ウォーキングから戻ったら、大根が3本、台所に転がっていた。
わたしが訊く前に、夫が、隣の家のおじいさんが持って来られたことを告げる。
「あれだけ、もうしばらくは誰からも大根と白菜とほうれん草は貰ったら駄目って言ったでしょっ!」
と言って、夫を責める。
「要らない、と言ってもくれるもの、しょうがないだろう」
と、負けずに夫も言い返す。
「わたしが冷蔵庫がいっぱいになるとストレスになる人間だって知ってるでしょっ!」
と、言ってもしようのないことを言わずにはおれないわたし。
「要らない、と言っても持ってくるもんはしょうがないだろっ」
と、同じことを繰り返す夫。
つまらないことで言い合う二人。
もはや冷蔵庫には入らない。
最後の手段は干し大根だ。