ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

それでも旅に出たい

中国東北部の旅(3)

朝はホテルのビュッフェで、昼と夜は街中のレストランで食事した。
ハルビンでのロシア料理以外は、たいてい2グループに分かれ、円卓を囲んだ。
適当に二手に分かれるのだが、メンバーが変わっても、いつもいつも料理が大量に残った。
味付けが濃く、田舎料理だったせいもあるが、なにしろ、参加者の年齢層が高い。
油っぽい中華料理は口に合わない。
しかも、話を聞いていると、大病をした人が何人もいて、中には、帰国の翌日に全身CT検査が待っている人もいたりした。

これまでどこを旅行したかの旅行自慢が一通り終わると、自然、話題は病気自慢に移る。
やれ腰痛持ちだの、どこどこを骨折したの、心臓が悪いだの、何年前に癌の手術をしたの、血糖値が高いだの、まだインシュリン注射は不要だのと。
よくもまあそんな体で中国なんかに旅行にこられることよ、と思える人が何人もいた。
年齢層が高いだけでなく、病気持ちの人や食事制限しないといけない生活習慣病の人が多いツアーだったのだ。

ということで、概して食事時間は短く、最後の最後まで食べていたのが、いつも夫だった。
何でも食べられる夫の旺盛な食欲は尊敬に値する。

とはいえ、体調は万全ではない人達なのに、ビールだけは、昼も夜も皆、必ず1本は注文する。
高い、高いを連発しながらも、必ず注文する。
なにしろ、街の商店で買えば缶ビールはわずか4元(約50円)なのに、レストランでは中瓶ビールが25元か30元なのだ。
理不尽に高くても、暑さと疲れを吹きとばすのに冷たいビールは欠かせない。

それにしても、日本ではちょっと考えられない。
500ミリリットルの缶ビールが300円として、中瓶ビールをその6倍の1800円で提供するレストランがあるだろうか。
たとえあったとしても、注文する人は少ないだろう。


ロシア正教 聖ソフィア教会@ハルビン


ハルビン一の繁華街 中央大街】