ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

相手による

昨日のお昼前、携帯のメール受信音が鳴った。
「ネット注文していた宮崎産のマンゴーが届いたので、3時ごろ、来られませんか」というお茶の招待だった。
即刻、「喜んで伺います」と返信する。

宮崎産のマンゴーだなんて、ずいぶん高かったでしょうに、夫婦二人で食べるのではなく、わたしごときにも声をかけてくださるなんて、なんて気前のいい人達なんでしょう!
わたしとは大違い。

ただ、高価なマンゴーをいただくのに、手ぶらで行くわけにもいかない。
たまたまチョコレートもココアもアーモンドもクルミもあったので、ブラウニーを焼いて持参することにした。
昼食後、急いで焼いたせいか、膨らみも足らないが、まあ、バナナや大根を提げて行くよりはよかろう。

部屋に入ると、テーブルの上に置いてあるリンゴマンゴーが目に入った。
3枚におろし、さいの目状に包丁が入ったリンゴマンゴーが半個分、お皿にのっていた。
それを3人で分けていただいた。
一人分は本当にわずかである。
招待してくださったご夫婦には言えなかったが、台湾に住んでいた頃は、一人が一つ食べるのが当たり前の生活をしていた。
それが、一人で6分の一個なのだから、なんとも口寂しい。
ブラウニーを持参してよかった。

帰ってからその話を夫にした。
どうして、台湾時代のことを黙っていたのかと問う。
「そんなこと、言えないでしょ、わざわざ高価な物を分かち合って食べようって言ってくれてる人に」と言うと、夫が言った。
「僕に対してもそれくらいの気配りがあればねぇ」。