ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

不謹慎な姉妹

今週のお題「父との思い出」

先日、父の13回忌をすませた。
早いもので、父が亡くなってから12年になる。

かつて、父にまつわる、とてもみっともない思い出を書いたことがある。
今読み返してみても、あの頃と自分があまり変わっていないのに気づく。

そのブログのコピー&ペーストで「父との思い出」に投稿です。

     ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

父が亡くなって6年半、毎月1日には、用事がない限り実家へ月参りに行く。
お寺さんのお経に合わせ、母、姉、わたしの3人が仏壇に手を合わせる。

父が亡くなった時のことを思い出すと、いまだに不謹慎だった姉とわたしの無様な姿を思い出す。
入院していた父の死を看取った後、集まっていた家族や親戚一同は一旦、病室を出るように言われた。
遺体を家に運ぶ準備を看護師さんたちがしてくださる間、廊下で待っておくようにとのことだった。
30分ぐらい経って、看護師さんに呼ばれ、母、弟、叔父達が先に入って行った。
その後、わたしと姉、夫と義兄が病室へ入った。

ベッドに横たわる父を見て、わたしは仰天した。
なんと、父は、頭に、フリルの付いた、まるで新生児が身にまとうような愛らしい純白の帽子をかぶっていたのだ。
わたしと姉は、思わず、ふき出してしまった。
  
  どうして、あんな物が父の頭に!
  何のつもりなのよー!
  79歳の老人に真っ白なベビーキャップはないでしょ!

それまでメソメソ泣いていた娘二人が突然、「エ〜〜〜ッ!何、これ?!」と突拍子もない声を上げ、笑い出してしまったのだから、当然、皆の冷たい視線を浴びることになってしまった。
笑ってる場合じゃない、笑うのは止めるんだ、と自分に言い聞かせても、白いベビーキャップが視野に入ると、途端にふき出してしまう。
遺体が見えなくなるまで泣き笑い状態が続いた。

夫と二人だけになってから、夫にきつく叱られたのは言うまでもない。

父が亡くなってから数年の間は、母は夢でもいいから父に会いたい、とよく言っていた。
わたしはといえば、よく父が夢に現れた。
しかも、いつも父に叱られる夢だった。
あんなバカなことをしたのだから、仕方がない。