ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

高野悦子

今週のお題「憧れの人」

大学1年のときに、高野悦子の「二十歳の原点」を読んだ。
何度も何度も繰り返し読んだ。

内容は衝撃的であり、高野悦子は憧れの対象になった。
大学の4年間、いつもわたしの心には彼女がいたように思う。
いや、娘を産むまで彼女を引きずっていたような気がする。

高野悦子さんの写真は、どれもかわいかった。
そして、見るからに繊細な感じのする女性だった。
そんな彼女は学生運動に関わり、失恋し、生きることに悩み、自死の道を選んだ。

もし、近くに65歳になった彼女がいたら、などと突拍子もないことを考える。
憧れのお姉さんの家に、足繁く通っているに違いない。

彼女はひとり暮らし。
わたしの話すことを静かに聞いてくれる。
そして、正してくれる。

ないものねだりである。