ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

単純

夕食後、いつものようにウォーキングしていると、向こうから見慣れた顔の女性が歩いて来るのが見えた。
コミュニティセンターの会報誌の編集仲間、Fさんだ。
Fさんは夫の同級生で、とても話好きな女性。
いつもニコニコしていて、感じのいい人だ。
彼女がウォーキングをしているのを見るのは初めてだった。
しかも、隣には痩せて背が高く、髪は黒々、ふさふさの男性が。

ご主人だろうか、息子さんだろうか…。
えっとー、彼女、息子さん、いたんだっけ…。
ご主人はまだ現役だって話してたような…。  
  
などと色々考えをめぐらせていると、二人の距離が1メートルくらいになったとき、Fさんが、
「こんばんは。
 いつもこの時間にウォーキング?
 うちの主人です」
と言って、ご主人を紹介した。
即座に、わたし、
「まあ、ご主人、若いんですね〜」。 
Fさん、一瞬、嬉しそうな顔をしたが、直ぐに、
「でも、そう言われると、なんか私が老けているような…。
 実はね、主人、一つ年下なんよ」
と言った。
即座に、わたし、
「あぁ、やっぱり!」
と言った後、やばっ!と思った。

どうしてわたしは「へぇー、そうなんですか」と無難な受け答えができないのかと落ち込んだ。
帰ってから夫に話すと、ユリらしいじゃないかとバカにされ、その夜は眠れなかった、
な〜んてことは絶対にない。