ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

あきらめ

昨日の夕方、隣のおじさん来訪。
おじさんは、絶対に玄関のチャイムを鳴らさない。
ドアを開けながら、「おる?」と訊く。

「ハーイ」と言いながら立ち上がると、おじさんの「キュウリはある?」の声が聞こえた。
悪い予感がした。
「キュウリ、ありますよー」と答えながら、玄関へ。
冷蔵庫には、まともなキュウリを下さる家から貰ったばかりのキュウリが5本入っていた。

見ると、おじさんは、またまた巨大キュウリを手にしている。
今回は3本だ。

わたしは思い切って言った。
「おじさん、もっと小さいのはないんですか?」
おじさん、「ない」と即答。
「何とかして、食べんさい」と言って、わたしに押し付け、玄関を出て行った。

 (そんなんならキュウリはあるかなんて訊かなくていいじゃない。
  あろうがなかろうが置いていくつもりだったんでしょ)

やっと中華漬けを食べ終わったところだった。
もう、しばらくは食べたくない。
今度、このお化けキュウリを食べるとしたら、炒め物だろう。
しかし、一度に食べられる量は、せいぜい1本の3分の一だ。
10回もキュウリの炒め物を食べたくない。
それ以前に、冷蔵庫の野菜室は巨大なキュウリを3本も入れておくスペースなどない。
夏なのだから、外に出しておけない果物と野菜がぎゅうぎゅう詰めで入っている。

行き場を失くしたお化けキュウリは、今、土がついたまま、勝手口に転がっている。