ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

家族を守る

松浦弥太郎さんの随筆を読んでいて、興味深い文章に出あった。
松浦さんは、『暮しの手帖』の編集長で、1965年生まれ。

随筆の見出しは「家族を守る」。
下にその部分を書き写す。

自分の親と妻の接点は僕であり、妻の親と僕の接点は妻であると思っています。
その際、なにより守るべきは自分の家族。
自分でつくった自分の家族です。
僕と妻がお互いに気をつけているのは、実家に一人で帰らないこと。
実家に行くときは、必ず夫婦そろって行きます。
僕が一人で実家に行って、母の手料理を食べることはいっさいありません。
妻が一人で実家に行って、こっそり愚痴をこぼすこともありません。
「ああ、最近うまいものなんか食べてないよ。おふくろの手料理が最高だ」
「やっぱり実家が一番らくだし、落ち着くわ」
自分の親に気を許してこんなことを言うのは、珍しくないのかもしれません。
しかし、一回家を出て親離れをした以上、口が裂けても言ってはいけないことだと僕は思います。
自分の家族をないがしろにする行為だし、親を歪んだかたちで喜ばせることにもなりかねないのですから。
そんな過ちを犯さないためにも、実家に行くのは二人でと決めているのです。

フムフムフム…。
松浦さん、窮屈じゃないですか。
でも、もしかして、うちの娘と婿殿は、あなたの信奉者かも…。