不毛な会話
昨夜、晩ご飯を食べているとき、突如、夫が話しかけてきた。
夫 : ユリは髪を染めとるん?
私 : 染めとるよ。
夫 : えーーーっ!
ユリの白髪、見たことがないけどぉ。
私 : へっ、気づかんかった?
わたしの頭、見たことないんじゃない?
夫 : ………。
私 : 月に一度、美容院で生え際を染めてもらっとるよ。
夫 : そうだったんかぁ。
やっぱり、僕に白髪を見られたくないんだろうねぇ。
私 : はぁ?
どうして、あなたに見られたくないん?
夫 : そりゃあ、夫の前ではいつまでも若々しくいたいんじゃないん?
私 : まっさか。
夫 : わかる、わかる、その気持ち。
私 : なに惚けたこと言ってるん。
夫 : いや、いや、無理せんでもえーよ。
私 : あほらしい。
夫 : ………。
でも、K君にだったら白髪、見られたくないんじゃない?
私 : 当ったり前でしょ!
夫 : ………。
再び、食事に集中する二人。