ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

なさけない話

京都・和歌山旅行(2)

このたびの姉兄弟旅行の目的のひとつに遠いご先祖様のお墓参りがあった。
夫の曽祖父母より上の代は和歌山市のお寺のお墓に入っている。
夫とわたしは娘を連れて、14年前に一度そのお墓にお参りしたことがある。
ただ、義姉も義弟もそのお寺に行ったことがなく、一度はご先祖様のお参りをすべきではないかということになったのだ。

なにしろ、14年前に訪れているのだから、広い墓所とはいえ、そのお墓も直ぐに見つかるはずだった。
ところがである。
記憶を辿ってお墓を探したが、ない。
14年前には、方丈さんに会って、お墓まで案内してもらったのだから、あったのは確かである。
探しても、探しても見つからないので、方丈さんを訪ねたら、なんと、2ヶ月前にご逝去されていた。
奥様に尋ねても、よくわからないとのこと。
ともかく、苗字を言って、調べてもらったが、そのような墓はない、との返事。
14年前のお墓参りのときに撮った写真を持参しなかったのをずいぶん悔いた。

実は、夫の祖父には内縁の妻と認知した娘もいる、というのはわかっていて、奥様にその話をすると、その人達のお墓ならあるとのこと。
その子孫が今でも和歌山市内に住んでいて、年に数回はお参りに来られるとのことだった。
案内されたお墓はお彼岸に供えられたらしい小菊が枯れかかっていた。
まあ、まるで他人ではないのだから、持参したお花と線香はそのお墓にお供えしてお寺を立ち去った。

しかしである。
直系でもない、付き合いのない人のお墓参りをしたことに、5人は納得がいかない。
目的を果たすことなく、すっきりしないまま和歌山市を後にした。

ご先祖様、ごめんなさい。
なさけない墓参りとなってしまいました。合掌。


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