ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

兄弟のDNA

京都・和歌山旅行(4)

700キロ離れて住んでいる義弟と義姉なので、何か用がなければ帰省しない。
結婚したときには既に両親が亡くなっていたこともあり、二人がお盆やお正月に里帰りするというのも数えるほどしかなかった。
しかも、義弟は海外駐在が長く、国内勤務は5年ぐらいなので尚更である。
だからこそ、今回の5人そろっての旅行は初めてのことだったのだ。

3日間を共にし、発見したことがある。
長年、全く異なる環境 ( 地方と東京、安月給取りと高給取り ) で暮らしていても、さすがに兄弟。
似たところがあるものだ。

先ず、兄弟そろってせっかち。
待ち合わせをロビーに何時何分と決めると、夫は15分前には部屋を出る。
ロビーには、必ず義弟が既に来ているとのこと。
次に、兄弟そろって開けっ放し、出しっ放しの習癖を持つのもわかった。
それは義弟嫁の愚痴で発覚した。
わたしにしてみれば、引き出しを開けっ放しで平気な人がこの世に夫以外にいたというのは大発見である。
嫁たちによる夫たちの開けっ放し・出しっ放し放談が続く。
義姉は呆れて聞いている。
夫たちは苦笑いしながら聞いている ( ふりをしている ) 。
それでも二人は少しは反省しているかに見えた。

そして、旅行から戻った翌日のこと。
夫が出勤して15分後、庭を掃こうと玄関まで来ると、玄関のドアが全開だった。

その夜、メールチェックすると義弟嫁からメールが来ていて、
昼前に卓球に出かけた△△さんが開け放した引き出しはふたつ、台所の戸棚の戸をひとつ、計みっつ。
××さんの本日分はおいくつですか。

とあり、思わず笑った。

悪癖は一朝一夕には直らない。

     【雨にけむる天龍寺の曹源池庭園】