ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

濡れ衣

前回のブログで、夫の開けっ放し・出しっ放しの習癖を綴ったら、Eさんからのコメントに面白いことわざ(あるいは慣用句)の書き込みがあった。
「下衆の一寸 間抜けの三寸 馬鹿の開けっ放し」というものである。
こりゃあいい!と早速、紙切れに書いて、食器棚の戸に張った。

紙が張ってあるのは、食卓の夫の席の真ん前。
食事中、顔を上げれば、この紙切れが目に入る。
一日3度、必ず目に触れるのだから、効果を確信した。

ところが、夫は紙に気づいても、ことさら反応がない。
ほー、そういうこともあるんかぁ、と言ったきり。
がっかりである。

昨日、姉夫婦が近くまで来たと言って、我が家に立ち寄った。
姉が直ぐにこの紙切れに気づいて、笑い出した。
夫のこの悪癖は姉妹二人の間では何度か話題にしたこともあり、姉も直ぐに察したのだ。
でも、義兄には説明の必要がある。
いかに夫が開けっ放し・出しっ放し人間かというのを話していたら、義兄が、
「同類なのがここにおる」
と言って姉の方を見た。
そして、姉が戸を開けっ放しにするのはいつものこと、たまに閉めても、必ず何センチかは空いている、と姉を責め始めた。
更には、昔から、そういう家は戸に筵(むしろ)を下げておけと言うだろう、と博識ぶりを披露した。

いやー、まさか姉が、わたしと血のつながった姉がそんな人だったとはねぇ。
まあ、彼女なら、それもアリかも。
開けっ放し・出しっ放しは、どうやらDNAとは無関係らしい。