ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

噛むな!って

夫は歯がいい。
ジュースのコップに残った氷も取り出してガリガリと噛む。
耳障りなので、「残った氷は食べんといてよ。そもそも氷は噛むものではないでしょ」と言って諭すが、全く聞く耳を持たない。

夫は病院が好きである。
何かあると直ぐに病院へ行きたがる。
数日前から咳と鼻水が出るようになった。
熱はないが、風邪のようである。
風邪などひいたことのない夫が風邪をひいた。
でも、「風邪ぐらい、病院に行かんでも、そのうち治るよ」とわたしは言う。
不満そうな夫に、「じゃ、浅田飴でも買って来たら」と言うと、喜んで薬局へ出かけて行った。
そして、浅田飴をまるでキャンディーのように嬉しそうに舐めている。
のならいいのだが、キャンディーと同じように噛んでいる。

キャンディーを食べるとき、夫は口に含んでも直ぐに噛み始める。
口の中で溶かして味わうということを知らない。
せっかちなのである。
歯がいいことも災いしている。

浅田飴は喉の薬である。

  浅田飴を噛んでどうするんよっ!
  錠剤じゃないんだから、一気に胃に入れてどうするんよ!
  口の中で舐めて溶かさんと、喉に効果ないでしょ!

と言って叱ったが、馬の耳に念仏。

で、結局、夫は昨日、病院へ行った。
何やかやと検査までしてもらい、薬もたんまり貰って帰ってきた。嗚呼!