ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

記憶力

わたしと夫の共通の友人にKさんがいる。
現在82歳で一人暮らしだが、今でも年に2度は海外旅行をし、人生を謳歌している女性。

そのKさんから、今年で年賀状を最後にするから、その旨を年賀状に書きたいので手伝って欲しいと電話があったのが11月の初め。
何しろ、毎年、400枚もの年賀状をパソコンで作り、プリンターで印刷し、その一枚一枚に一言何か書き入れている。
思えば、大変な作業である。
それでも、いつものように15日には投函されたそうだ。
わたしなど、自慢じゃないが、昨日やっと年賀状を仕上げた。

先日、Kさんと夫と3人で一緒に食事した。
その時、Kさんが、「もし、年賀状が一枚も来なくなればたいしたものよね。年賀状なんて一字一句しっかり読んでいる人は殆どいないし、また次の年も絶対に何枚も届くと思うよ」と話された。
夫は、「ほんとほんと。みんな、年賀状なんて読んでるんか読んでないんかわかったもんじゃない」と、いかにも自分には関係ないみたいなことを言っていた。

そして、昨日、いよいよ夫の年賀状のコメント書きが始まった。
夫も、150枚の年賀状の一枚一枚に必ず一筆書き添える。
今年のお正月に届いた年賀状を見ながらコメントを書いていく。
 
「あちゃ!」と突然、夫が声を上げた。
「これ、高橋さんの」と言って、わたしに見せた。

  老齢のため、今後は新春のご挨拶を
  ご無礼申し上げます。
  長い間のご厚情
  ありがとうございました。

Kさんにはじょうずに調子を合わせていたけど、まあ、どだい、そんなもんよね。
何しろ、1ヶ月前に届いた欠礼葉書でさえ誰から来たのかすっかり忘れ、何枚も無駄にしたくらいだもの。