ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

学習が足らん

2週間の長期滞在を終え、昨日、娘夫婦が我が家を発った。
やっと普段の生活が戻ってきた。

旅立つ朝、わたしはいつもより1時間も早く起きて、お弁当作りに取りかかった。
過保護とも思えるが、頼まれれば、ついつい引き受けてしまう。
慌ただしく用意していると、夫が話しかけてきた。
「△△温泉の予約は取れとるんか」と。

日曜日は母の日なので、姉と2人で母を一泊旅行に招待していたのだ。
去年泊まった旅館が気に入ったので、今年もそこを利用しようと早々に予約していた。

2日後に迫った旅行の宿が、もう予約してあるのかと訊く。
わたしは、「明後日泊まるのに、取れてなかったらどうするん?」と言った。
夫はムスッとして、
「そういう言い方はないだろうが。
 もう取れとるよ、と言っとけば済む話じゃないか。
 それが大人の会話というもんだろ。
 だいたい、ユリはまともな会話ひとつできん。
 そうじゃ、△子に聞いてみよう、どっちが正しいか」
と言うや、丁度、洗顔をし終えて台所に入ってきた娘に二人のやりとりを聞かせ、いかにわたしが可愛げのない、変わり者かを話し始めた。

娘が帰省する前には、わたしに日頃いかに無視され、いじめられているか話して娘に慰めてもらおうと意気込んでいたが、残念ながらその機会がなかった。
やっと訪れたチャンスである。
張り切って話している。
じっと聞いていた娘が言った。

「パパは何年ママと暮らしてるん?
 そんなアホな質問したら相手にされないのはわかってるでしょ?
 学習が足らんよ、パパは」。

思いもよらぬ娘の反撃。
娘にも味方についてもらえず、すごすごと台所を後にした。