ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

ストレスの種

8時5分、チャイムも鳴らさず、「おはよう」と言いながら勝手にドアを開ける。
隣のおじさんだ。
今日は一体、何を御持参か、と嫌な予感を覚えながら玄関に向かう。
見ると、長さ5センチ、直径3センチほどの小粒の大根に50センチぐらいに伸びたゴワゴワの固そうな葉っぱが密集して付いている大根が10本と、全く巻いてなくて、見るからに固そうなレタスが5個、置いてある。

「この大根は普通の大根じゃのーて葉っぱを食べる大根じゃけーの。
 大きゅうなり過ぎて、葉っぱも、もう、かとーて食べられんかもわからん。
 レタスも固いじゃろうのう。
 食べられんかったら、捨ててくれーや」

と言って、立ち去った。
もちろん、土付きである。
そのまま家には入れられない。
とりあえず、外の足洗い場で土を落とし、台所に持ち帰る。

あまちゃん」を見終えた夫が、不機嫌そうな顔で大根と葉っぱを切り分けているわたしに話しかける。

夫 : 今度は、おじさん、何、持ってきたん?
私 : いつものように、食べられそうにない物ばっかりよ。
夫 : 捨てたらええじゃん。
私 : そうそう簡単に食べ物を捨てるってわけにはいかんでしょ。
夫 : ケチげなこと言わずに、捨てたらええじゃないか。
私 : おじさん、自分で処分すればええのに。
夫 : 自分が作ったもんはなかなか捨てられんもんよ。
    捨てられんけー、うちへ持って来るんよー。

迷惑なっ!
いつものことながら、嫌になってくる。
ストレスの種である。

で結局、大根は浅漬けに、レタスは炒めて食べることにし、大根の葉っぱは全て捨てた。
すっきりした。