ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

不覚

我が家の年賀状は毎年3種類、用意している。
夫用のと、わたしの友達・親戚用と、義理で出す人用である。
わたしの友達・親戚用は十数枚しかないので、写真を入れて作る。
大抵どこか旅行した時の、夫婦で写ったものを使っている。
だから、旅行したら、年賀状に使える写真があるかどうかが大きな関心事になる。

先月、娘が帰省した時、親子3人で東北6県を旅行した。
あいにくの雨で、なかなかいい写真が撮れなかったが、整理していると、結構、使えそうなのが3,4枚あった。
今年は夫婦二人のではなく、親子3人の写真入り年賀状が作れそうだ。

夫が上機嫌で「これなんか年賀状に使えるんじゃないか?」と娘に話しかける。
娘が「えーーーっ、パパっ!今年は△△叔父さんが亡くなったから年賀状は出さんのんじゃないん?」と答える。

お、そうだった。
年の初めに夫の弟が亡くなった。
今年は喪中はがきになるんだった。
うっかりしていた。
見ると、夫はシュンとなっている。
(わかる、わかる、あなたの気持ち)
(我ながら不覚だったって思ってるんでしょ)
(ま、人間誰だってうっかりはあるわな)

わたしがついうっかり、
「でも、わたしにとっては義理の弟なんだから、もしかして、わたしは年賀状出してもええんじゃない?」
と言うと、娘が目をひん剥いて、
「まっ、ママはーーー。パパの兄弟よっ!年賀状出せるわけないでしょっ!全くもう、ママの人格、疑うよっ!」
と言い返した。
夫が嬉しげに言った。
「そうそう。ほんまに常識はずれな人間よのぉ、ユリは。あきれて物が言えん」。
あなたに言われたくはないけどね。