ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

胎教

昨夜、久々に娘とSkypeをした。
夫が娘に大きくなったお腹を見てみたいとメールを書いたのだ。
まぁ、それは口実で、夫は娘と話したくてしかたなかったのだ。
わたしはメールだけで十分なのだが、夫は実際に顔を見て話さないと満足できないタイプ。

Skypeはいつも10時に始まる。
台湾時間の9時である。
その時間にやっと娘は晩ご飯の片づけを終えるらしい。
わたしと違って何をするのもおっとりだ。
10時といえば、たいてい夫はもうウトウトしている。
昨夜も9時過ぎにはもう心地よさそうに舟を漕いでいた。
着信音でパッと両目が開いた。

久しぶりだったせいか、昨夜のSkypeは長かった。
気付けば10時になろうとしている。
そのうち夫にも疲れが出始めた。
まともに頭も口も回っていない。

夫はいかにも娘を気遣うふうに「疲れたじゃろう。母体にも悪いけー、もう終わろう」と言った。
娘は「別にそんなことないけど、10時からテレビを見んといけんけーね」と答える。
「何を見るん?」と訊く夫に「アメリカのドラマよ」。
更に執拗に「どんな番組?」と訊く夫に「ホラーよね」。
「ホラー!そんなのを見て胎教によーないじゃろー」と夫。
「もう遅いよ。今晩が最終回」とつれない娘。
胎教と聞いて、わたしもべたな質問をひとつ。
「ちゃんとクラッシック音楽とか聴いとるん?」と。
「思い出した時に聴いとるよ。でも、たいてい忘れとるけど」と娘。

そうでしょうねぇ…。
まあ、わたしも胎教には気を配ったつもりだが、生まれてきたのはあの娘。
胎教なんてあんまり関係ないんじゃないの、と思ったのだった。