ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

水浸し

さよならLaVie」で夫がパソコンに水をこぼして壊したことを書いた。
その時は、ちっとも夫を責めず、わたしも成長した、などと記した。
実は、少し心が痛んだ。
現実はそうじゃないから。

夫がパソコンの傍にコーヒーカップでも置いていようものなら、
「そんなところにコーヒーを置いてぇぇぇぇぇ。今度は水浸しにしないでよっ!」
と、陰湿な言葉のいじめが始まる。
夫は逆らわない。
「うん」の一言。
当然だ。

そして、昨日のパソコンサークルの勉強会。
買って間もないパソコンを持参した。
隣にSさんが座った。
Sさんは、わたしより5歳年上だが、誰もが認める粗忽者。
食事時も、こぼしたり落としたり倒したり、よく粗相をするので安心して隣で食べられない。

そのSさんがジュースを冷蔵庫に取りに行った。
そのジュース、大きなアルミ製の蓋で、見るからに開きにくそう。
思い切ってプルタブを引っ張らないと開きそうにない。
力を入れすぎると、中身が飛び出てきそう。
わたしは言った。
「Sさん、ジュース、離れて開けてね」。
「わかった、わかった」と苦笑しながら言って席を立ったが、対面に座っていた年配の女性が、
「さすが、ユリさんね」と言ってクスクスと笑った。

褒め言葉でないのはわかるが、ジュースがパソコンにかかるのは困る。
パソコンが水浸しになる場面が浮かんだ。
日頃のSさんを知っているので想像力も肥大化する。
Sさん、ごめん!