ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

思いは違う

昨日、夫は中学校の同級生たちの親睦会に出かけた。
市内在住の同級生16人が集まったそうだ。
晩ご飯の時、夫がボソッと言った。

T君、近々家も土地も売り払って名古屋の方へ行くんじゃと。
息子さんが一宮、娘さんが岐阜に住んどって、あっちに移り住むらしいよ。
息子さんの家の近くにマンションも買ったらしい。

わたしは言った。

そう、その方がいいよね。
子どもたちも親が近くに居れば安心だし、引っ越すんだったら早い方がいいよね。
周りの環境に溶け込めるのも60代のうちだしね。

そして今朝、朝ご飯を食べながら、再び夫がTさんのことを話題にした。

Tは墓も名古屋の方へ移すゆうて言っとったよ。
寂しいよのーーー。

わたしは言った。

どうして?
年取って子どもの近くに住めるって幸せなことじゃないのよ。
子どもも親を田舎に残しとくってのは心配なもんじゃない。
わたしだって△子が台湾じゃなしに東京とか沖縄とかに住んどるんだったら、早々にそっちに行っとるよ。
もっとも、△子の方がおいで、って言わんかったら、それもできんけどねぇ。
引っ越すように言ってくれるTさんの息子さん、えらいじゃないのよ。

夫は何も答えなかった。
愛郷心の強い夫にはここ以外の土地で暮らすなんて考えられない話。
夫婦でも思いは全然異なる。