ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

勘違い

いやー、驚いたのなんのって、ほんま、驚いた。
こんな思い違いを長年していたなんて!

退院した娘とSkypeで出産直後の話を長々とした。
話しているうちに自分が出産したときの様子を次々に思い出した。
翌朝、懐かしくなり、寝室の本棚の奥にひっそりと収まっていた「育児記録」を手に取った。

驚いた。
なんと、娘を出産したのは早朝ではなく夜だった。
「午後7時52分」と記されていた。
3人産んで、どの子がどうだったか忘れたとか混乱していたというのならわかる。
たった一人しか産んでいないのに、その子が夜産まれたことを忘れていたのだ。
これまでずっと早朝に産んだと思い込んでいた。

冷静になって、いつ頃からそう思うようになっていたのか思い出してみた。
確か、娘が婿殿と結婚を決めた7年前に、娘に訊かれたのだ、出産時間を。
婿殿が信頼している占いでは生年月日も大切だが、出産時刻もないがしろにできない重要な要素だ。
あの時、「朝だったのは覚えてるけど、何時だったかいねぇ」と答えた。
あの頃、既に、朝、出産したと思い込んでいた。
それによって、娘の運勢が占われたのだ。
そして、いつ結婚したらいいか、というようなことも決まったはずだ。
更に、結婚後2年間は子どもを作らない方がいい、とまで言われ、それを守った。
だが、それが過ぎても、なかなか妊娠しなかった。

色々考えると、わたしのいい加減な記憶が娘の人生を左右してしまったのでは、と愕然とした。
娘に直ぐに間違っていることを教えてやらないと、と言ったら、夫が言った。
いや、今、教えたら、ショックを受けて、産後の体に悪い、と。
そうかもしれない。
でも、現在、名前を占い師に決めてもらっている最中だ。
間違った情報で命名するよりは娘にはショックかもしれないが教えてやった方がいい、とわたしは思う。
占いなんて、とバカにしていたが、すっかりわたしも占いに左右されるようになっている。