ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

必死の思い

わたしの町の図書館は、入館時かばん類は全てロッカーに入れなければならない。
昨日、そのコインロッカーのキーを紛失した。

ロッカーを閉めると、キーはいつもパンツのポケットにしまう。
しかし、昨日は珍しくスカートで行ったので、ポケットがなかった。
それで、キーは図書カードケースに入れて、中に入った。
手に持っていたのは携帯電話と、その図書カードケースである。

いつものように新刊コーナーを回り、3冊ほど選んで、閲覧コーナーのソファに座った。
本と携帯電話と図書カードケースをソファに置いた時、キーがないのに気付いた。
驚いて新刊コーナーに引き返し、その辺りに落ちていないか探したが、ない。
次にロッカールームまで戻ってみたが、どこにも落ちていない。

図書館の職員さんに事情を言うと、鍵の落し物は預かってないですが、との返事。
とりあえず、借りていたコインロッカーは開けることになり、そのとき、
「なくなる筈はないのだから出てくるとは思いますけど、実は、この鍵は高いんですよ。
 この前もなくした人がいて、付け替えるのに1万円かかったんです」と言われるではないか。
「じゃ、出てこなかったら、1万円、弁償することになるんですね」と言うと、うなずく職員さん。

それからは、わたしも必死である。
フロアーに顔がくっつくくらいに腰を折り曲げて、本棚の下の方を探る。
棚の中も一段、一段、本を移動させながら丁寧に探す。

で、結局、見つかったのだ。
本棚の本の裏側で。

どうしてそんな所に???
誰かがキーを拾って本の裏に隠したのか、とも思ったが、そんな悪戯をするくらいなら、わたしのバッグを持ち去った方がいいではないか。
いやいやそれでは泥棒になるから悪戯ですませたのか…。
いまだにすっきりしないが、まあ、1万円の無駄な出費を免れたのだから、よしとすることにしよう。