ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

特殊な鏡

娘のお姑さんは現在69歳。
今でこそ普通だが、若い頃はとても美しい人だった。

結婚前は写真館で写真を撮ってもらうのが趣味であり、その写真集がお姑さんの宝物になっている。
星百合子によく似ている。
わたし達が二度目に台中を訪れたとき、毎日、その写真を引き出しから取り出し、説明が始まった。
きれいですねと何度も何度も褒めるのもしんどいものだ。
それは、日に日に苦行になった。
来る日も来る日も続くので、お姑さん、5日目にはとうとう婿殿に叱られた。
6日目にやっと解放された。

そのお姑さんが、数日前、白内障の手術をされた。

今朝届いた娘からのメールを読んで、思わず笑った。

病院へは婿殿が付き添った。
無事に手術を終え、初めて自分の顔を鏡で見たときである。
お姑さん、「どうして顔にこんなにシワが!?病院の鏡は特殊なのか?」と、しきりに婿殿にぼやいていたそうだ。

白内障の手術後初めて顔のシワに気付く老女の話は聞いたことがあるが、姑さん、発想が豊かだ。
確かに、病院なんだから、特殊な鏡があっても不思議ではない。
ま、それくらい現実は厳しかったのだろう。

娘の感想もおかしかった。

   きっと今まで、ボヤけて、顔のシワが見えてなかったに違いない、、、
   手術の効果、てきめんだわ。