発想力
去年の10月に生後4か月の孫を連れて娘たちが帰省した時、孫は7キロあった。
抱っこすると腕にずっしり重く、しばらくは腕や肩に後遺症が残った。
孫たちが帰って間もなく、岡山に住む姪から電話があった。
彼女は子どもがいないので、赤ん坊のことはよくわからない。
電話で、わたしは言った。
「△△くん、7キロもあるんよ、7キロ!
わかる?すごーーーい重かったよ。
ターロン(以前飼っていた猫)が6.8キロあったから、ターロンを抱っこしてるのと変わらないよね。
でも、ターロンはそんなに重いって思わんかったのが不思議よね」
姪が、笑いながら言った。
「猫と比べるところがおねえちゃんらしいよね。
他にないん、表現方法」
その時は別に自分がおかしいとも何とも思わなかった。
7キロで浮かんだのがターロンの体重だったのだ。
そして、昨夜、娘とSkypeした。
孫はお相撲さんみたいに太っている。
何キロあるのか訊くと、9.5キロあると言う。
思わず、
「へーーーっ!!
10キロ入りのお米と同じだねぇ。
生協の車から玄関まで、けっこう長く感じるんよねぇ。
とてもじゃないが、台湾へ行っても、△△くん、抱っこなんてできそうにないねぇ」
娘が言った。
「どうして米袋と比べるかねぇ。
もっと適当な物が浮かんで来んの?」
ああ、やっぱり普通じゃないか、わたしの発想力。