ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

台北保姆記(3)

台北訪問を前に娘からお土産の要請があった。
その中に、ご近所に娘が何かとお世話になっているおじさんが居て、その方にもお土産お願いと頼まれた。
日本のお米は世界一と思っているので、こしひかりを買って行くことにした。
空港では娘たちと一緒に食べようと、好物のもみじ饅頭も一箱買った。

台湾に着くと、娘はお米はわたしが食べたいので、もみじ饅頭をおじさんに持って行ってあげようと言った。
別に異存はない。
それで、もみじ饅頭をおじさんの家に届けた。

おじさん、たいそう喜ばれ、翌日にはバナナを届けてくださった。
バナナも2種類あり(香蕉と芭蕉)、わたしが好きなのは芭蕉(バァジャオ)である。
普通のバナナ(香蕉)も台湾産は甘くておいしいが、何と言っても、あのねっちりした食感と甘いだけでなく酸味のある芭蕉は格別に美味である。
おじさんに頂いたのは、わたしの好きな芭蕉の方である。
しかも、直ぐに食べられる熟した物と、まだ熟れるのに数日はかかりそうな青いのと2房。
よく気が付く人だと感心する。

翌日、おじさん、今度は芭楽(バァラ)を2つ届けてくださった。
日本ではグアバジュースで知られるあのグアバである。
そして、その次の日には桑の実を甘く煮たのが届いた。
奥様手製のデザートである。
そして、その次の日には土芒果(トゥマングゥオ)は要らないかと電話があった。
土芒果は、ちょうど友達から頂いたばかりだったのでお断りした。
この土芒果はアップルマンゴーと違い、青い色をしている。
アップルマンゴーは5月にならないと出回らないので、それまでは土芒果がよく食べられる。

小ぶりだが、甘さはアップルマンゴーに引けを取らない。
アップルマンゴーのように切り分けて食べるのではなく、皮を剥いて齧り付く。

ということで、もみじ饅頭一箱で、食べきれないほどの果物のお返しがあったわけだ。
いや、お返ししていただいたのは果物というより親切心か。